経鼻内視鏡

経鼻内視鏡とは
少し前までは、口の中から内視鏡の管を通して胃の中を検査する内視鏡検査が一般的でした。しかし、最近では、鼻に管を通して内視鏡の検査を行うことができるようになってきました。
この際に使用する装置が経鼻内視鏡です。
鼻を介しますので、経口の内視鏡に比べて、嘔吐反射(オエッという生理的反射行為)が格段に少なくなり、患者様の負担が大幅に減ることになります。
- ▼ 経鼻内視鏡のメリット
- 苦痛が少ない
経鼻内視鏡のチューブは約5mmの細さで、鼻にスムーズに挿入できます。検査中の苦痛が少ないため、強い麻酔の必要もありません - 吐き気が起きにくい
経鼻内視鏡は舌の付け根を通らず、のどに触れることもないので、不快感や吐き気をほとんど感じることなく検査を受けることができます - 会話ができる
経鼻内視鏡での検査では、検査中も会話が可能です。質問したいとき、気分を告げたいときなど、医師と自由に会話ができるので安心です
- 苦痛が少ない
- ▼ 検査の流れ
検査前日
夕食は軽めに摂り、21時以降の飲食(水を除く)は避け、早めの就寝を心がけましょう-
検査当日の朝
飲食(水を除く)、喫煙、薬の摂取は避けてください。
※常用薬を服用されている方は、事前に医師にご相談下さい。 -
検査前の準備
胃の中をきれいにするため、白い液体の薬(消泡剤)を飲みます。その後、鼻の中に麻酔をします。
※経口挿入の場合は、のどの麻酔薬を飲みます。 内視鏡検査
医師がモニターに映るおなかの中の様子をすみずみまで観察します。 検査時間は5分~15分程度です。
※胃の運動を止める薬や鎮静剤を注射する場合もあります。検査後
検査が終わったらすぐに動いたりせず、少し休んでください。
当日は、お風呂はシャワー程度にし、車の運転や激しい運動はやめましょう。
飲食は1時間後から可能です。
後日、外来で検査結果をお伝えします。
※気分や体調がすぐれない時は、すぐに医師に伝えましょう。